大阪大学経済学教授の著書である、「いますぐできる実践行動経済学 ナッジを使ってよりよい意思決定を実現」(東京書籍)の本を読んで、AIによって人間が代替されるのか、人間の能力を補完してより高度な仕事に生産性を高めるのか、という話がありました。
ラクビ―日本代表の戦力が世界的なレベルになったのは、外国人選手の貢献が大きいということです。2019年のワールドカップ日本代表は、31人中15人が外国人選手。フォワードが18人(外国人選手11人)、バックス13人(外国人選手4人)で、フォワードは、相手との接触が多いため体格に優れた選手、バックスは奪ったボールを早く相手ゴールに運ぶ俊敏さが必要となります。
日本人にとって、フォワードの外国人に代替された。一方、全体の戦力が向上し世界的なレベルで日本が戦える土台が築かれた。フォワードとバックスには補完関係があるので、バックスの生産性が上がったという結果になったそうです。
書籍には、生成AIはラクビ―の外国人選手の該当します。生成AIをうまく使うことで、カスタマーサポートの生産性が上がった下記の論文の紹介がありました。
NBER WORKING PAPER SERIES GENERATIVE AI AT WORK Erik Brynjolfsson Danielle Li Lindsey R. Raymond Working Paper 31161 http://www.nber.org/papers/w31161 NATIONAL BUREAU OF ECONOMIC RESEARCH 1050 Massachusetts Avenue Cambridge, MA 02138 April 2023, revised November 2023(https://www.nber.org/system/files/working_papers/w31161/w31161.pdf)
について、読もうとしましたが、量があったのでアドビのAIアシスタントに要約してもらいました。以下はその引用です。
この研究は、生成AIツールが職場でどのように影響を与えるかを調査したものです。特に、カスタマーサポート業界における生成AIの導入が、従業員の生産性、顧客満足度、従業員の離職率に与える影響を分析しています。主な結果は以下の通りです:
- 生産性の向上: AIツールを使用することで、従業員の生産性が平均14%向上しました。特に経験の浅い従業員やスキルの低い従業員においては、34%の改善が見られました。
- 顧客満足度の向上: AIツールの導入により、顧客の感情が改善され、従業員に対する顧客の態度が良くなりました。
- 離職率の低下: AIツールを使用することで、特に新しい従業員の離職率が減少しました。
- 学習効果: AIツールを使用することで、従業員がスキルを向上させる学習効果が確認されました。AIツールが利用できない期間でも、従業員の生産性が向上していることが示されています。
- 低スキル従業員への影響: AIツールは、低スキル従業員が高スキル従業員のベストプラクティスを学び、コミュニケーションパターンを改善するのに役立ちました。
この研究は、生成AIが職場でどのように活用されるか、またその長期的な影響についてのさらなる研究の必要性を示しています。