前回の第11章では、脳に正しい目標を与える方法について学びました。しかし、どれほど素晴らしい目標を設定しても、それだけで結果を出すための行動を継続させるのは非常に困難です。
目標設定が脳の燃料であるならば、プラン(計画)はその燃料を目的地まで効率よく運ぶためのロードマップです。
今回は、ニューロジムCEOのジョン・アサラフ氏の著書「脳と成功の科学」の第12章をベースに、脳内の目標設定と目標達成の間にある巨大なギャップを埋めるプランの役割について詳しく解説します。
プランが脳を活性化させる4つの理由
計画を立てることで目標の達成率が劇的に高まるのは、脳内で次の4つのプロセスが働くためです。
- 脳領域の使い分け 目標を考える「なぜ」という問いと、具体的な計画を考える「どうやって」という問いでは、使う脳の領域が異なります。プランを作ることで、これらを正しく連動させることができます。
- 小さな成功の積み重ね 計画を細かく分けるスモールステップの手法をとることで、小さな達成ごとに脳内でドーパミンが放出され、モチベーションが維持されます。
- 未決済事項の解消 頭の中でやることが整理されていないと、脳はエネルギーを浪費してしまいます。プランとして書き出すことで、目の前の行動に集中できるようになります。
- 時間感覚のズレを補正 未来のメリットと現在の誘惑を天秤にかけたときの時間感覚のズレをプランが橋渡しし、不健康な先延ばしの習慣を防ぎます。
脳に優しいプランへの道:STTプロセス
効果的なプランを作成するために、戦略(Strategies)、戦術(Tactics)、時間(Timelines)の頭文字をとったSTTプロセスを取り入れましょう。
- 戦略(Strategy) 目的地に到達するための大まかな指令や方針です。例えば「運動量を増やす」といった方向性を決めます。
- 戦術(Tactics) 戦略を具体的に分解した、一瞬のうちに実行可能な単一の行動です。「近所を自転車で一周する」といったレベルまで落とし込みます。
- 時間(Timelines) その戦術をいつ実行するかを特定することです。特定の曜日や時間を決めることで、戦術がより強力な行動へと変わります。
あなたの本気度を確かめる「真北(True North)」のワーク
プランを立てる前に、その目標に対する自分の覚悟を確認するためのインナーサイズ(脳のワーク)を行います。
リラックスした状態で、本気で達成したい目標を思い浮かべ、次の問いを自分に投げかけてみてください。 「この目標を達成したいという気持ちは本気か?」
もし答えがイエスであれば、目標達成に必要な条件(スキル、リソース、手放すべきものなど)を具体的に書き出し、24時間以内に実行できる最初のアクションを1つ選びましょう。
プランは目的地を照らすヘッドライト
プランを立てたからといって、最初からすべてが順調に進むとは限りません。しかし、プランは夜道を照らす車のヘッドライトのようなものです。
たとえ霧の中で先が見えなくても、目の前の数メートルを照らしてくれれば、次の一歩を踏み出すことができます。その一歩一歩を着実に進んでいくことで、最終的には必ず目的地に到達することができます。
プランのない目標はただの夢にすぎません。実行可能な小さなアクションステップへと落とし込むプランニングそのものが、脳を変える一種のインナーサイズとなります。最初から完璧なプランである必要はありません。毎日実行できる具体的なアクションプランを持つことこそが、成功への確実な道となります。
動画では、このSTTプロセスの具体的な当てはめ方や、脳を効率よく動かすための計画の立て方について、さらに詳しく解説しています。あなたのビジネスを次のステージへ進めるために、ぜひ動画を最後までご視聴ください。
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